夏日が始まった春先の頃(上野の桜はまだでした…)、東京都美術館に行ってきました。
コロナ禍以来、人混みの中美術館に行くというのも久し振り過ぎて気が重く迷っていたら、
いつも誘われる秋田の友人から今日行くから、もう空港に向かっているからと言われて渋々でした。
アメリカの印象派?ウスター美術館??苦手な印象派作品を収集したアメリカの美術館展か位の感覚でしたが、目からうろこでとても楽しい憩いのひと時を過ごし、カタログ、本、その他グッズまで購入してしまいました。 日差しの強く美しい日でした。
個々では好きな画家がいるにも係わらず、傾向がバラバラで、印象派が取っ付きにくいと思っていたのは、「主題より感覚、形態より印象を重視し、自在で魅力的なタッチ(絵筆の跡)を残し、光あふれる自然を賛美」とかいう印象派のくくりが、何故当時は前衛的で嘲りと共に語られたのかが、実感として認識出来ていなかったのだと今更ながら知りました。
(現に普通に感じられるそれら全ては、当時の画壇の既存の美をことごとく覆すものだったので…)
それはそれとして、パリで学び印象派に触発された画家達ががアメリカに帰り、
各地に印象派を展開していったという絵のそれぞれが素晴らしく、フランスの景物と比してアメリカ的な明るさや軽やかさが反映されている絵が多いと感じました。
色彩感が際立った展示構成も良かったです。本もお薦めです。